小長井晶子(こながい・あきこ)
役職
准教授
略歴
神奈川県生まれ
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期過程単位取得満期退学
研究分野
○教育行政学
○就学援助制度
○教育制度と福祉制度との関係及び教育と福祉の権利保障の実態
業績
分担執筆
・森直人・澤田稔・金子良事編著『「多様な教育機会」から問う――ジレンマを解きほぐすために (公教育の再編と子どもの福祉) 』明石書店、2024年(担当:第9章「教育制度と公的扶助制度の重なり」)。
・ 吉住隆弘・川口洋誉・鈴木晶子編著『子どもの貧困と地域の連携・協働―<学校とのつながり>から考える支援』明石書店、2019年(担当:第3章「就学援助制度の活用に向けて-お金の心配なく学校生活を送ってもらうために」) 。
単著論文
・「障害児に対する就学奨励制度の成立過程の分析:文部省の政策とその意図に着目して」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』 70(2)、2024年。
・「就学奨励構想をめぐる文部省と厚生省の政策的対立―1951 年の義務教育就学奨励法構想をめぐって―」『日本教育行政学会年報』 (49)、2023年。
・「1950年代における文部省の義務教育無償制拡大政策に関する研究―教科書政策を中心に―」 『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』70(1) 、2023年。
・「障害のある児童生徒に対する就学奨励制度の教育法学的検討―障害と経済的困窮に起因する特別ニーズに着目して―」『日本教育法学会年報 』(49) 、2020年。
・「新生活保護成立前における文部省の就学奨励構想–義務教育無償制及び生活保護制度との関係を中心に–」 『日本教育行政学会年報』(44)、2018年。
・「戦前における就学奨励の制度化過程に関する研究 –救貧法制との関係に着目して–」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』64(1)、2017年。
共著論文
・ 小長井晶子・内藤沙織・御代田桜子「子どもの学習・生活支援事業が新型コロナウイルス感染拡大にどう対応したのか-全国一斉休校期間における各地方自治体の動向に着目して-」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』 2025年。
・竹井沙織・小長井晶子・御代田桜子「生活困窮世帯を対象とした学習支援における「学習」と「居場所」の様相 : X市の事業に着目して」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 教育科学』65(2)、 2019年。
メッセージ
近年、子どもの貧困が社会問題として注目されるなかで、子どもの教育と福祉を両方を保障することが必要であるという認識が広まりつつあります。そこでいう教育と福祉とはどういう関係にあるのか、その両者はどうやって保障できるのか、ということに関心をもっています。具体的には、主に就学援助制度を対象として、戦後日本における教育行政・制度と福祉行政・制度との関係及び教育と福祉の権利保障の実態を明らかにしたいと考えています。
学部ゼミでは、子どもの権利の観点から、学術論文の購読やグループでの調査を行い、教育制度・行政の課題を参加者で検討していきます。大学院ゼミでは、現代日本における国家行政組織の変容を念頭に置きつつ教育行政学研究・教育法学研究等に関わる理論的成果を集団的に検討することを通じ、あらためて公教育と教育行政の基本原理について考察することを目指します。