河合 隆平(かわい りゅうへい)
役職
准教授
略歴
1978年生まれ
東京学芸大学大学院博士課程修了
博士(教育学)
研究分野
○障害児教育学
○障害児教育史
業績
単著
・『総力戦体制と障害児保育論の形成-日本障害児保育史研究序説-』緑陰書房、2012
・『発達保障の道-歴史をつなぐ、社会をつくる-』全障研出版部、2018
共編著
・『発達保障ってなに?』全障研出版部、2012
・『テキスト肢体不自由教育-子ども理解と教育実践-』全障研出版部、2014
・『教育支援と排除の比較社会史-「生存」をめぐる家族・労働・福祉-』昭和堂、2016
・『発達保障論の到達と論点』全障研出版部、2018
論文
・「障害のある子どもの生活・養育困難と特別支援学校の教育・福祉的機能」『障害者問題研究』第42巻4号、2015
・「特別支援学校における教育要求の組織化とその今日的課題」『障害者問題研究』第44巻1号、2016
・重症心身障害児の「学校」をつくる-教育と生存の場としての学校-『教育学研究』第85巻4号、2018
・「障害のある人の尊厳と発達保障」『障害者問題研究』第46巻4号、2019
・「高度成長期の発達保障運動における主体形成」『障害者問題研究』第47巻4号、2020
メッセージ
重い障害のある場合の学校教育の構造とその成り立ちを、おもに高度成長期を対象とする歴史的なアプローチによって検討しています。「インクルーシブ教育」や「特別ニーズ教育」という言葉も多用されるなか、「障害児教育」という概念にこだわりながら、また現場の教師たちのしごとに学びながら、障害のある場合の教育学や教育実践を追究したいと考えています。
学部のゼミナールでは、教育学の視点から障害をどう理解するかを軸に、共通のテキストを読み合いながら共通認識をつくり、最終的に各自が設定したテーマを深めてレポート作成にとりくみます。大学院のゼミナールでは、教育学や心理学ないし近接する人文・社会科学の成果に学びながら、障害児教育学の構成要件について検討しています。